NIC Resources 代表取締役社長の西野元樹です。

私が子供だった頃、日本は今よりも活気にあふれていました。いわゆる「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代です。日本企業が多くの分野で世界を席巻し、ジャパニーズビジネスマンたちは「Made in Japan」を背負って世界に羽ばたいていました。私も、いつかは世界を舞台に活躍したいと思い、大学ではロシア語を専攻しました。その後、レアメタル取引の先駆者である中村繁夫氏が部長を務めていた蝶理株式会社に入社し、1999年からレアメタル取引に従事することになりました。

それから25年が経ちました。しかし、日本の「失われた10年」は「失われた20年」「失われた30年」となり、現在、日本が主要国の一角を占め続けられるかどうかが試される局面にあります。かつてとは異なり、日本は海外との激しい競争に直面しており、新しい戦略や発想をもって臨まなければ、その地位を維持することはできません。特に、製造業における資源調達では、日本は長年、海外からの安価な原料に依存してきたため、非常に脆弱な状態にあります。資源を持たない日本が世界との競争に打ち勝つためには、リサイクルを含めたレアメタル資源の安定調達が大きな課題となります。

この課題を解決するため、レアメタル業界での25年の経験を活かし、鉱山・製錬・リサイクルの現場でレアメタル資源の安定調達を目指してまいります。皆様のご理解とご支援を賜りながら、微力ながらも日本と世界のレアメタル業界の未来に貢献していく所存です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。